2022年10月7日に発売された話題のVRヘッドセット「PICO 4」をついに手に入れました。
Apple Vision Proのニュースを聞いて、VRの世界に触れてみたいという気持ちが強まり、購入を決意しました。
今回は、そんなPICO 4の実機レビューをお届けします。興味深い機能や性能、そして何よりそのコストパフォーマンスの良さについて、詳しく見ていきましょう。
PICO 4の基本情報
PICO 4の特徴
PICO 4は、コンパクトながらもパワフルなパフォーマンスを提供するVRヘッドセットです。
スタンドアロン型で、PCやゲーム機など追加のハードウェア不要でVR体験が楽しめます。
目を引くのはその軽量設計。長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。
また、広い視野角と鮮明な画質で、没入感のあるVR体験を実現しています。
PICO 4のスペック
PICO 4は、解像度2160×2160のLCDパネルを搭載し、目に優しいパンケーキレンズを採用。Snapdragon XR2プラットフォームにより、スムーズかつリアルなVR体験を提供します。
RAMは8GB、ストレージは選べる128GBと256GBの2種類。
Wi-Fi 6対応で、オンラインコンテンツへのアクセスも快適です。
バッテリーは約3時間の連続使用が可能と、長時間の利用にも対応しています。
PICO 4の値段
PICO 4の価格は、128GBモデルが約49,000円、256GBモデルが約59,400円(税込)です。
この価格帯でこのスペックを実現している点は、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
また、VRヘッドセットを初めて手にする方から、既にVR体験に慣れ親しんでいる方まで、幅広いユーザーにおすすめできる製品です。
PICO 4の良い点
コードレスのVRは最高
以前、PS4やPCVRをケーブルで接続して使っていたんですけど、正直、ケーブルが邪魔で場所もとるし、使うのがちょっと億劫になってたんですよね。
でも、PICO 4は完全にコードレスで、そのストレスがまったくないんです。
リビングにいても、部屋を移動しても、ケーブルに引っかかる心配がない。
これがどれだけ快適か、使ってみないとわからないですよ!
装着感が良い
PICO 4を長時間つけていても、全然疲れないんです。
重量バランスがいいのか、フィット感がちょうど良くて、長時間でも快適に遊べます。
画面綺麗。視野角も広く没入感最高
PICO 4の画面、めちゃくちゃ綺麗なんです。解像度が高いから、VRの世界がリアルに感じられて、まるで本当にその場にいるみたい。
視野角も広いから、視界の端までクリアに見えて、没入感が半端ないです。これぞVRって感じですよ。
被るだけで電源オンが便利
これ、意外と便利なんですよね。PICO 4は、ヘッドセットを被るだけで自動的に電源が入るんです。
細かいことかもしれないけど、この手軽さがあると、ちょっとした空き時間にサッとVRを楽しめるんです。
こういう小さな便利さが、毎日でも使いたくなる理由の一つですね。
PICO 4のイマイチな点
NetflixやAmazon Prime VideoはAPKが必要
不便なのが、主要な動画サービスのアプリが標準でストアにないことです。
NetflixやAmazon Prime Videoを見たいと思っても、ストアを探しても見つからないんですよね。
さらに、ブラウザ上でも動画サービス側でロックがかかってて、見れない状態。
でも、aurora storeのAPKをダウンロードして、そこからNetflixやAmazon Prime Videoのアプリを入れれば、問題なく見ることができます。
ただ、このひと手間がちょっと面倒。初心者にはちょっと敷居が高いかもしれません。
寝ながらの使用は難しい
VRで睡眠、いわゆるV睡をするのはちょっと厳しいですね。
PICO 4をつけたままだと、後ろの部分が出っ張っていて、枕に対してフィットせず首が痛くなります。
寝ること自体が難しくなってしまって、結局普通に寝たほうがずっと楽だと感じました。
枕の形を工夫すれば何とかなるかもしれませんが、正直、睡眠前にちょっと動画を見るくらいに留めておいたほうが無難ですね。
PICO 4で映画鑑賞してみた
VRって聞くと、ついついゲームを思い浮かべちゃいますよね。
でも、実際にPICO 4を使ってみて、私が一番「これいいな」と思ったのは、動画視聴だったんです。
特別なVR動画とかじゃなくて、普通の2DのYouTube動画や映画、アニメを見るのに、めちゃくちゃ便利なんですよ。
「どこでも大画面」というのが、この体験の魅力を端的に表していると思います。ベッドにゴロンと寝転がっても、ソファに座っても、信じられないかもしれませんが、トイレにいても(笑)、いつでもどこでも大画面で動画を楽しめるんです。
映画館に行かなくても、自宅で映画館のような迫力と没入感を味わえるんですから、最高ですよね。
PICO 4のゲームはどう?
動画視聴もいいけど、やっぱりVRの醍醐味はゲーム体験にありますよね。
PICO 4では、「All-in-one sports VR」というゲームがあって、バスケットボールのシュートからボクシングまで、色々なスポーツを楽しめるんですが、そのリアルさといったらもう、自分が本当にスポーツをしているような感覚になれます。
小学生の娘も楽しめて、家族で盛り上がりました。
しかも、思いっきり体を動かすから運動不足解消にもバッチリなんです。
さらに、PICO 4はただのVRヘッドセットにとどまりません。PCVRとしても機能するから、PICO 4のストアにないゲームだって、Steamや他のPC用VRゲームプラットフォームを介して楽しむことができるんですよ。
実際に、Steamで見つけた「UNTIL YOU FALL」というゲームをプレイしてみたんですが、これがまたとんでもなく面白い。剣と魔法の世界で戦うこのゲーム、没入感が半端ないです。
結論から言うと、ゲームをメインにVRを楽しみたい人にも、PICO 4は全く問題なくおすすめできます。ゲームで遊ぶもよし、動画を観るもよし、PICO 4一台で色々な楽しみ方ができるんですから、買って良かったと心から思います。
PCとの接続にはVirtual Desktopがおすすめ!
PICO 4は、専用の「Streaming Assistant」っていう無料アプリでPCと簡単に接続できるんですが、正直なところ、画質がちょっと落ちちゃうんですよね。
そこで、高画質でPCに接続できるアプリの登場です。 2,000円程度の有料アプリ「Virtual Desktop」利用することで、PICO4でも高画質でPCVR体験が可能になります。
実際、先に紹介した「UNTIL YOU FALL」というゲームも、この「Virtual Desktop」を通じてバッチリ楽しんでいます。
高画質でPCVRを満喫したいなら、「Virtual Desktop」はもはや必須アイテムと言っても過言じゃないですね。
ただし、一つだけ残念ながらデュアルディスプレイには対応していないんです。
VRでの仕事用に仮想ディスプレイをフル活用したい!と思ってた夢は、少しだけお預けになりました。でもゲームや動画鑑賞なら、このアプリでPICO 4の世界がグッと広がること間違いなしですよ!
PICO 4とMeta Questの比較
VR市場には、Meta Quest 2、Quest 3、そしてPICO 4という三つの主要な選択肢があります。
これらのデバイスはそれぞれ特徴を持っており、購入を検討する際にはそれぞれの特性を理解することが重要です。
機能/スペック | PICO 4 | Quest 2 | Quest 3 |
---|---|---|---|
解像度(片目) | 2160×2160 | 1832×1920 | 2064×2208 |
リフレッシュレート | 72Hz、90Hz | 72Hz(アップデートで90Hz、120Hz対応) | 72Hz、90Hz、120Hz |
パネル | LCD | LCD | LCD |
視野角 | 105度 | 100度 | 110度 |
重量 | 581g | 503g | 515g |
IPD調整 | ハードウェア調整 | ハードウェア調整(58/63/68mmの3段階) | ハードウェア調整 |
特記事項 | イヤホンジャック無し カラーパススルー対応 | パススルーはモノクロ | パススルーはフルカラー、約400万画素 |
価格 | 128GB 49,000円 256GB 59,400円 | 128GB 47,300円 256GB 53,900円 | 128GB 74,800円 512GB 96,800円 |
PICO 4 vs Quest 2
VRヘッドセットの世界では、PICO 4とQuest 2がよく比較されます。どちらも一長一短があるので、自分の使い方に合わせて選ぶ必要があります。
PICO 4の優れている点
PICO 4の大きな魅力は、その解像度と画質の高さにあります。
2160×2160の高解像度で、クリアな映像を楽しむことができ、VR体験の没入感を格段に高めてくれます。
カラーパススルーも可能なので、VRヘッドマウントディスプレイを装着したまま部屋の移動が可能です。
また、装着感にも定評があり、長時間使用しても疲れにくい設計がされているのが特徴です。快適さを重視するユーザーには、PICO 4がおすすめです。
Quest 2の優れている点
一方、Quest 2の強みはそのコンテンツの豊富さにあります。Meta(旧Facebook)が運営するプラットフォームは、多彩なアプリやゲームが揃っており、VRを存分に楽しむための選択肢が豊富です。
また、中古市場での価格もPICO 4に比べて手頃な場合が多く、予算を抑えてVRを始めたい方で中古品を許容できるのであればQuest 2もアリだと思います。
PICO 4 vs Quest 3
PICO 4の優れている点
PICO 4は、その手頃な価格で注目を集めています。
同等の性能を持つVRヘッドセットの中では、リーズナブルに手に入れることができるのが大きな魅力です。
また、装着感の良さもPICO 4の重要な特徴の一つで、長時間の使用でも快適に過ごせる設計がされています。
価格と快適性を重視するユーザーにとって、PICO 4は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
Quest 3の優れている点
一方、Quest 3は、Mixed Reality(MR)体験が可能な点で大きく差別化されています。
実世界と仮想世界が融合したような体験は、これまでのVRヘッドセットでは味わえなかった新しい魅力を提供します。
しかし、この高度な体験を可能にする技術の反面、価格はPICO 4よりも高く設定されています。MR体験を最優先に考えるユーザーであれば、Quest 3の価格も納得できるかもしれません。
PICO 4とQuest 3の選択は、ユーザーの優先順位に大きく依存します。
コストパフォーマンスと装着感を求めるならPICO 4、
最新のMR体験を楽しみたいならQuest 3が適しています。
自分にとって重要なのは何かを考えながら、賢い選択をしましょう。
なぜPICO 4を選んだのか
PICO 4を選んだ最大の理由は、ズバリ、コスパが抜群だからです。
しかし、Quest 3のMR機能のように、特定の機能に魅力を感じる場合は、それが選択の決め手になることもあります。
Quest 3は、まるで、現実と仮想が混ざり合ったみたいな新しいVR体験ができます。
だから、PICO 4とQuest 3を比べた時、どっちがいいかっていうのは、結局のところ、あなたが何を求めてるかによります。
結論から言うと、お財布に優しいPICO 4がいいか、それとも最新技術のMRを楽しむQuest 3がいいか、選ぶのはあなた次第。
まとめ
というわけで、色々と話してきましたが、結論から言うと、コスパに優れたPICO 4は、今のところ最もオススメしたいVRヘッドセットです。
価格も手ごろで、機能も十分、使い勝手もいい。ゲームも映画鑑賞も、PCVR体験もこれ一台でバッチリ楽しめます。
Questシリーズも魅力的な点はいっぱいあるけど、特に初めてVRを手に取る人や、コストを重視したい人にとって、PICO 4は間違いなく「買ってよかった!」と思える商品になるはず。
ちょっとした不便さもあるけど、それを補って余りある楽しさと可能性を持ってる。VRの世界に飛び込むなら、PICO 4で決まりですよ!
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