ゲーミングPCはその高性能なパーツと優れたパフォーマンスで知られていますが、その反面、電気代が高くなることも事実です。
しかし、適切な知識と節約策を用いることで、そのコストを抑えることが可能です。
今回は、ゲーミングPCの電気代について詳しく解説し、節約のためのヒントを提供します。
ゲーミングPCの電気代:なぜ高いのか?
ゲーミングPCの電気代が高い理由は、主にその高性能なパーツにあります。
特に、グラフィックカード(グラボ)とCPUは大きな電力を消費します。
これらのパーツはゲームの高解像度のグラフィックスと複雑な計算を処理するために必要で、その結果として大量の電力を必要とします。
また、ゲーミングPCの電源ユニットの効率も電気代に大きな影響を与えます。
電気代の計算方法
ゲーミングPCの電気代は、消費電力(kWh)×電気料金(円)×使用時間(h)で計算されます。
消費電力は、ゲーミングPCに搭載されている電源のW数を1000で割って求めます。
電気料金は地域やプランにより異なりますが、一般的には1kWhあたりの料金を使用します。使用時間は、1日あたりのPC使用時間(時間)を使用します。
ゲーミングPCの電気代:ローエンド、ミドルエンド、ハイエンドの例
ゲーミングPCの電気代は、そのスペックにより大きく変わります。
ここでは、ローエンド、ミドルエンド、ハイエンドの3つのゲーミングPCの電気代について具体的な例を見てみましょう。
電気料金は1kWhあたり27円とします。
- ローエンドのゲーミングPC:消費電力が150Wとします。1日に3時間使用すると、電気代は約12円になります。1ヶ月(30日)で考えると、約360円の電気代がかかります。
- ミドルエンドのゲーミングPC:消費電力が300Wとします。1日に3時間使用すると、電気代は約24円になります。1ヶ月(30日)で考えると、約720円の電気代がかかります。
- ハイエンドのゲーミングPC:消費電力が500Wとします。1日に3時間使用すると、電気代は約40円になります。1ヶ月(30日)で考えると、約1,200円の電気代がかかります。
これらの例からわかるように、ゲーミングPCのスペックが上がるほど、電気代も増えます。
しかし、これはあくまで一例であり、実際の電気代は使用するゲーミングPCのスペックや使用時間、電気料金によります。
そのため、ゲーミングPCを選ぶ際や使用する際には、電気代を考慮に入れることが重要です。
電気代を抑えるためのヒント
ゲーミングPCの電気代を抑えるためには、以下のような節約策があります。
- モニターの輝度を調整する:モニターの輝度は消費電力に大きな影響を与えます。輝度を下げることで、電力消費を抑えることができます。
- 80PLUSの電源を使う:電源ユニットは、80PLUS認証を受けたものを選ぶと良いです。80PLUSとは、電源ユニットの電力変換効率に関する規格で、80%以上の変換効率を備える製品に表記されます。
- シャットダウンをこまめに行う:使用していないときは、PCをシャットダウンまたはスリープモードにすると電力消費を抑えることができます。
- PCの発熱を防ぐ:PCが過度に発熱すると、冷却のためにファンが高速で回転し、それにより電力消費が増えます。PCの清掃や適切な配置により、発熱を抑えることができます。
- スピーカーからイヤホンにする:スピーカーはイヤホンに比べて電力消費が高いため、可能ならイヤホンの使用を検討してみてください。
- PC本体内部のLEDライトを使わない:PC内部のLEDライトは見た目を美しくするだけでなく、電力を消費します。必要でなければ、これらのライトをオフにすることを検討してみてください。
ゲーミングPC選びのポイント
ゲーミングPCを選ぶ際は、性能だけでなく電力消費量も考慮することが重要です。
電気代が予想以上に高くならないよう、適切なPCを選ぶためのポイントをご紹介します。
まず、PCのスペックを見るときには、CPUやGPUだけでなく、電源ユニットの効率もチェックしましょう。
また、自分が主にどのようなゲームをプレイするのか、そのゲームがどの程度のスペックを必要とするのかを調べ、必要以上に高性能なPCを選ばないようにすることも大切です。
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